鎌田先生講演「市民住宅セミナー」in 山形ビッグウイング

昨年に引き続き、鎌田先生をお迎えして「市民住宅セミナー」を山形市で開催しました。1週間前の24日夕方、山形放送(YBC )で放送した「低燃費で冬を快適に暮らす家づくり」が功を奏したのでしょうか、多くの方々がお越しくださいました。山形支部会員を含め60名以上の方々で会場が一杯になりました。ありがとうございました。

セミナーに先立ち、会沢事務局長から「セミナーの聞き所」「山形の気候の特徴」など、より理解度が深まるポイントの説明を受け、鎌田先生のお話が始まりました。

今年のセミナーは冒頭からショッキングな画像が映し出されました。
これから家を建てたい人ならば、絶対に避けたい「失敗事例」です。
失敗の「原因」がどこにあるのか。
その「対策」はどのようにするのか。
このメカニズムを鎌田先生のわかりやすい解説で、皆さんお判りいただけた様子でした。

皆さんが「高断熱住宅」の仕組みを理解されたところで、低燃費の住宅『Q1.0住宅』の話に進みました。
低燃費と言えば「エコカー」、と誰もが思い浮かべるでしょう。
しかし、『Q1.0住宅』と思い浮かべる人は残念ながらそう多くはないと思います。(本当に残念ですが・・)
大手自動車メーカーの戦略と経産省の思惑の絶妙なタイミングが、エコカーブームを起こした、と鎌田先生。
住宅も低燃費で快適に過ごせる技術があるのに、「エコ住宅ブーム」の到来はいまだ訪れていない・・・・。
鎌田先生は、こうもおっしゃっていました。
「エコカーは、そうでない車と比べて約80万円ほど高い。しかし、同じ距離を半分の燃料で走る」
「Q1.0住宅も、次世代省エネ基準の家と比べて約80万円ほど高い。しかし、暖房費は半分以下で済む」
そして、こう続けました。
「車はおおよそ200万円。住宅はその10倍ぐらい。でも、低燃費への増額は同じ約80万円。どっちが得か?」

そして、時間は アッ! という間に過ぎました。
今回の話の内容は、今月発売予定の「新住協の本(タイトル未定)」に詳しく載っています。
是非、お近くの書店でお求めください。(詳細は、後日このHPで公表いたします)

当日、会場後方に新住協山形支部会員が建設した住宅の「パネル展」を開催しました。住宅の外観や内観写真、図面など掲載したパネルを展示しました。セミナー終了後、皆さん食い入るようにご覧になっていました。

他にも、断熱を「見える化」した実験器具も展示しました(写真)
サーモカメラを用い、断熱の効果をご覧いただきました。

また、別の「実験器具」を通して、サーモカメラなどのデジタル機器が「万能」でないことも「見える化」しました。
これは本当に不思議!!!
実際は45℃以上の温度に達している物体が、サーモカメラとデジタル表面温度計では、何と「24℃」と表示。
20℃以上の開きがあります。なぜ、このような現象になるのか・・・・。僕には判りません。不思議です・・・。

その「実験器具」の隣に、断熱材がどのように施工されているのかQ1.0住宅と次世代省エネ基準の住宅との違いが分かる住宅の断面模型を展示しました。こちらも大好評!
実際に使われている断熱材を手に取って、性能の違いを体感していただきました。

ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。
お陰様で、大盛況で終了することが出来ました。
また、アンケートにも快く応じていただきまして、うれしく思っております。
鎌田先生、いつもありがとうございます。また、来年もお願いできれば嬉しいです。

翌週の2月7日・8日の2日間は、山形支部会員による見学会が開催されます。
この機会に、「高断熱住宅」の冬をご体感ください。
お待ちしております。