「山形県は燃費400ℓで暮らす家」研修集会 in産業創造支援センター
私達が行っている『Q1.0住宅』を山形に広める活動も今年で3年目。
今年のキャッチコピーは山形県は燃費400ℓで暮らす家!幾度かの会議を重ねて決定しました。今日は、暖房燃費400ℓを実現する住宅の仕様を決めるための、研修集会です。ベースとなる家をモデル(国が採用しているモデル)として、壁や天井の断熱材の厚さや窓を選択して、主な市町村で400ℓを実現するスペックをみんなで探ってみようという試みです。「高性能」と「低価格」の両立を目指します。壁の断熱を高性能のグラスウールを200㎜(20センチ)を基本とします。
この厚みは、普通の住宅の2倍の厚みです。しかも、高性能!(16キロの細繊維、10キロ品を使用している会社も)
理由は「Q1.0住宅」のコンテンツに載っていますが・・・・3つあります。
- 安い!(断熱性能が同じなら他より安価。安価だから厚くできます。断熱材は性能×厚さ!)
- 燃えない。(グラスウールは不燃材。ガスも出ません。落雷による火災も報告されています)
- メンテナンス不要。(壁の中の断熱材は、設備と違ってメンテナンス不要で働き続けます)
燃費だけでなく、住み心地も違いますから「壁200㎜断熱」は、外せません!!!
しかも、安全・安心。消防庁では発表していませんが、火災による死亡原因の大半は「焼死」ではなく「窒息死」だと個人的に思っています。燃える際に発生するガス、一酸化炭素等を吸い込むことで意識を失ってしまい、命を失ってしまうケースが多いと感じるのです。以前、落雷によって発生した火災現場(山形市)を見せていただいた時、背筋が凍りつくような感覚を今でも鮮明に思い出せます。壁の断熱材が落雷によって引火、そこに住む家族全員が死亡しました。驚いたのは、それほど広く燃えていないのに、燃焼ガスによって黒い煤があたり一面に広がっていたことでした。
その時思いました。家族が安心して住まう家には、不燃材、ガスの発生しない断熱材が必修だと。
山形県は、4つの地域に分類できます。
その地方によって気候が違いますから、燃費も違ってきます。
当たり前ですね (#^^#)寒い地域ほど、工夫がいります。断熱材を厚くするだけでなく、ガラスの仕様を変えたり、窓を小さくしたり
私達山形支部は、『Q1.0住宅』をわかり易く理解していただくため「燃費400ℓで暮らす家」と、表現しました。「燃費400ℓ」とは、灯油100円/㍑ として、年間4万円。さて、あなたのお宅の暖房費は、どのくらい掛かっていますか?