出たらどうする?!シロアリ対策

4月に入り、山形支部も新年度を迎えます。
今日は「支部総会」と併せて、以前から企画していた「研修会」をついに開催できました。
過去、岩手・新潟・関西で行われ、大好評の研修会。お題は「出たらどうする?!シロアリ対策」。

講師は(株)ランバーテックの丸山専務(写真)。
(株)ランバーテックは、関東でトップクラスのシロアリ駆除も行っている「木材関連建材」を扱う会社です。丸山専務は、現在も床下に潜り、シロアリ駆除も行っている現役のプロ!

プロから見た「シロアリ被害の実態」「対策用の建材・薬品の効能書きの本当」「シロアリ業者の裏表」など、なかなか聞けない話が満載と各支部で評判の研修会。

シロアリの活動が盛んになる5月を前に、予備知識を習得しようと多くの会員が集まりました。

皆さんが気になることは「基礎断熱」のシロアリ対策について。
一般的に使われている断熱材は板状の「発泡プラスチック系断熱材」です。この断熱材は、施工性は良いのですがシロアリの被害が報告されており、心配の種の一つ。丸山さんが持ってきたサンプル(写真左)はナント!黒蟻がその断熱材を食べたもの(驚)

 

その他にも、シロアリの被害を受けにくいとされていた「ヒノキ」「ヒバ」などの木材も蟻害を受けている(上右写真)と丸山さん。
また、木造住宅だけでなく、鉄骨・コンクリート造の住宅も被害を受けているそうです。

では、どうすればシロアリの被害を防げるのか?????

答え:定期的な点検・監理!

私たちの家は、土の上、言わばシロアリの巣の上に建っている状態。
その状況のもと、薬剤などで処理しても、それは一部分のことで万全ではないそうです。
一番有効な方法は、定期的に点検を行い管理すること。発見した時は、周辺の環境を壊さずにシロアリの巣だけを駆除できる方法を教えていただきました。

今までは、シロアリのことは「業者さん任せ」で知識がほとんどありませんでした。
研修会によって正しい知識を得る事ができ、むやみに恐れることなく、住宅の安全と価値を守れる自信が付いたと思います。丸山さん、本当にありがとうございました m(__)m

では、最後にこのページをご覧になったあなたへ質問。

シロアリを見つけた場合、やってはいけない事は何でしょうか?

答え: 薬剤を散布すること!

でも、そのままでは「気持ち悪い」ので、見つけたシロアリは掃除機で吸い取ってください。そして、私たち山形支部の会員か業者さんにご連絡を。
くれぐれも薬をかけてはいけませんよ!