「QPEX 3.32」基礎計算勉強会 in 産業創造支援センター
本日は「新住協本部」主催の勉強会。
QPEXのバージョンアップした「QPEX3.32」を使った丸一日の研修会です。午前中から午後にかけて「基礎講座」夕方から「応用講座」という2本立て。
鎌田先生が来られるという事もあり、県内から多数の会員のみなさんが集まり、午前中の基礎講座から受講されました(写真)。
「基礎講座」は、今まで取り組まなかった人や新入会員向けに基本的な内容を勉強。今後住宅の熱計算が出来るようになるための講座です。例題を使って、住宅の面積計算、QPEXに入力の仕方など丁寧に事務局の久保田さんが解説してくれました。
「基礎講座」とはいえ、受講してみると新たな発見もあります。
例えば、右の写真。
住宅の「床」と「基礎」の解説なのですが・・・。
全面が「床断熱」や「基礎断熱」若しくは「一部が基礎断熱」の場合は、いつも行っている計算方法で対応できます(上の3例)。
しか~ーし!
2階の一部分がせり出した床(オーバーハング)があり、浴室が基礎断熱、その他が床断熱の場合の入力方法は?(下の2例)
と聞かれると・・・・・・(ノД`)・゜・。
侮れません「基礎講座」!
応用講座」では、鎌田先生が登壇。
「大切なことはQ値を小さくする(断熱性能を上げる)のではなく、燃費(暖冷房エネルギー)を小さくすること」と、改めて新住協の目指す家づくりを確認しました。
「燃費と熱損失量(断熱性能)は必ずしも比例しません。『Q1.0住宅』とは、燃費の小さな住宅です。目指すのは、決して熱損失の小さいだけの住宅ではありません」と続きました。
その後、具体的にどうすればコストを抑えて『Q1.0住宅』を建てられるのか、施工方法を解説(下写真)。
ここが、新住協の、鎌田先生のスゴイところ!
「燃費が良い家」 言わずもがな、誰もが望む家。
しかし、それを現実にするには「お金」がかかります。
誰もが無尽蔵に「予算」を掛けられません。
鎌田先生は「コスト意識」をもって、施工方法まで考え、実践されている研究者です。
ですから、工務店さん、大工さんと情報交換を怠りませんし、現場にも足を運びます。
『Q1.0住宅』が100万円程度(約100㎡)のコストアップで建設できるのも、鎌田先生の日々の研究の成果と言えるのではないでしょうか。
アッ! という間に時は過ぎ・・・・。
『Q1.0住宅』の意義を再確認できた1日でした。